Spelling Ouroboros, Uroboros
Japanese ウロボロス
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Description

「尾を食らうもの」という意味のウロボロスは、

自分の尾をくわえ込んだ蛇として描かれるが、

蛇そのものよりもある種の概念を表している。

 

円には始まりも終わりもなく、 無限を意味する特別な図形とされていた。

また、古代人にとって蛇とは非常に奇妙な生物で、

手も足もない上に、その脱皮という不思議な行為は、

まるで永遠に生き続けるかのような印象を与えていた。

この両者のイメージを組み合わせることにより、

「無限」「不死」「永遠」といった物の象徴であるウロボロスが作られた。

 

ウロボロスは、中世グノーシス派の錬金術師に多く使われそのイメージが定着していった。

また、時がたつにつれ様々な概念を持つようになる。

宇宙、世界の果て等、理解しがたい物はウロボロスとして描かれ、

やがては世界、宇宙そのものも意味するようになる。

 

数学記号の「∞」はウロボロスから作られたと言われる。

キリスト教グノーシス派の思想では、ウロボロスはキリストの象徴であると唱え、

護符などに多数取り入れ、蛇を崇拝したが、キリスト教では蛇は悪魔の化身とされ、

後に弾圧され衰退してしまった。

 

グノーシスの錬金術の書物には多くのウロボロスが描かれているが、

中には尾を咥えたリントブルムの姿も見られる。

Column

<グノーシス主義とは>

グノーシスとはギリシア語で「知恵」を意味する。

その名の示す通り、万物を追求し、そのすべてを知ろうとする思想である。

本来キリスト教とは全く別の起源を持つ宗教的存在だが、

キリスト教が広まると、やがてその思想の一部を取り入れ

「キリスト教グノーシス派」が誕生した。

キリスト教において、エデンの園でエバを誘惑し知恵の実を与えた蛇は、

悪魔の化身であり、蛇そのものが邪悪な存在とされている。

しかしグノーシス派の解釈では、蛇は人類のために知識を与えようとしたが、

人類が自分たちを脅かす存在になることを恐れた神々により妨害されたとなっている。

本来得るべきであった知識を取り戻すことができれば、

人類は神の域に達することができるというのがキリスト教グノーシス派の思想である。

邪悪な蛇を信仰し、神を凌駕しようとする思想がキリスト教に受け入れられるはずはなく、

異端者とされているが、錬金術分野において多大な功績を残している。

尾を咥えたリントブルム

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