Spelling Cerberus, Cerberos, Kerberos, Cerberi(pl)
Japanese ケルベロス、 ケルベルス、サーベラス、 サーベライ(複数形)
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Description

地獄の犬は数多く伝えられているが、

ケルベロスは地獄の犬の代名詞とも言えるほどよく知られている。

その容姿については三つの頭があり、

尾が蛇になっている犬または狼というものが一般的だが

首に無数の蛇が生えているものや、尾がドラゴンのものもあり、

頭が50〜100もあるとも言われている。

 

ケルベロスの蛇の牙には毒があり、

犬の口からは炎をはくこともできる。

鳴き声は青銅器をこすりあわせたような音で、

並の人間はそれを聞いただけで恐怖ですくんでしまうという。

 

ケルベロスの出典はギリシア神話で、

台風の巨人テュポンと蛇女エキドナの子である。

地獄の入り口を守る番犬をつとめ、

地獄に侵入しようとする者や、

地獄から逃げ出そうとする者に容赦なく襲い掛かる。

しかしケルベロスは手のつけようがない程凶暴というわけではない。

甘い物が大好物で、蜂蜜ケーキを与えると

尻尾を振ってよって来るという愛嬌のある一面もある。

そのため、死者を埋葬する際に、ケルベロスに歓迎されるよう、

棺に蜂蜜ケーキを入れるという習慣があった。

また芸術を理解する心も持ち合わせているようで、

音楽に聞き惚れている間に、侵入者の通過を見逃してしまったこともある。

 

ヘラクレスの12の難行の最後は、

このケルベロスを生け捕りにし連れ帰ることだった。

ケルベロスの主人である冥王ハデスは、

素手でケルベロスを服従させることを条件に、連れ出す事を許可した。

ヘラクレスはその怪力でケルベロスの首をしめつけた。

身動きのとれないケルベロスは蛇の尾で噛み付こうとしたが

ネメアのライオンの皮をまとったヘラクレスには全く牙がくいこまず

仕方なく従うことになった。

その後ケルベロスは地上に連れ出されるが

ヘラクレスの功績が認められると、地獄に戻され

再び門番の仕事に戻った。

 

蜂蜜ケーキひとつで態度が変わるケルベロスのように、

賄賂で口止めや買収する事を英語で

「ケルベロスにケーキを与える(give a sop to Cerberus)」と表現する。

また、警備の厳重な門やその番人をケルベロスに例えることもある。

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