| Spelling | Tarasque. Trasque, Tarrasque, Tarasconus, Torrasque, Tarasqus |
| Japanese | タラスク、 トラスク、タラスコヌス、タラスクス |
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| Related page | Tarasca |
| Description |
アジアのガラテアにはオナクス(ボナクス、ボナコン)という怪物が棲んでいた。 野牛に似た怪物で、たてがみがあり、渦を巻いたような角を持つ。 それ程強い怪物でもなかったらしく、あまり人を襲ったりはしないようだが、 敵から身を守るために、随分変わった攻撃をする。 それはカバのように尾を振り回し糞を撒き散らすことなのだが、 その糞に触れたものは、まるで炎で焼かれたように (もしくは実際燃え上がって)焼け焦げてしまうという。 しかも600mも先まで糞を飛ばすことができるのだ。
タラスクは大海獣レヴィアタンと、オナクスの間に生まれた怪物で、 (ロバとのハーフとの解釈も見られるが、 おそらくはオナクスはほとんど知られていなく、 奇怪な姿をしていたため、身近な動物ロバと称したのだろう。) 人間を主食とする邪悪なドラゴンである。 足は6本あり、頭部は唐獅子のようで、尾は細長く先端は矢尻型になっている。 亀のような硬い甲羅には赤い棘が何本も生えていた。 毒のブレスを吐くことができ、オナクス同様に糞を飛ばした攻撃も得意としている。
タラスクは、オナクスの棲むガラテアで生まれたが、 泳ぎが得意で、海を渡り南フランスのローヌ川に棲むようになった。 人を食い殺し、船を沈め、橋を破壊するタラスクに人々は困り果てていたが、 「黄金伝説(キリスト教の聖人伝集)」によると、 聖女マルタが聖水をふりかけ、十字架を突きつけると、 タラスクは動けないほどに弱ってしまい、(もしくは従順となり) マルタが自分の帯で縛り上げた所を、住人たちが総勢で殺したと記されている。 その後、その土地はタラスクにちなんでタラスコンと改名され、人々はキリスト教に改宗した。 タラスコンでは毎年初夏に「FETE DE LA TARASQUE(タラスク祭)」 という祭りがあり、 タラスクに似せた山車を、マルタに扮した少女を先頭に街中を引き回し、 タラスク退治を祝っている。 今日ではタラスクは町のマスコット的存在になり、タラスコンの町中いたるところに見られる。 |